485系シルフィード カプラー交換
マイクロエースから発売された485系シルフィード
非電化区間での牽引機である専用塗装のDE10も付属していて
だんな的にはかなり魅力な商品でしたが
連結器がアーノルトってところだけがどうも気になる
シルフィードの先頭となるパノラマシートは
やはりどうしても目が行くところなので
大きいアーノルトカプラーはどうしても目立ってしまいます
これをTNカプラーかせめてKATOカプラーに変えられないかなあ
というわけで実験開始です
構想
とりあえず改造の方向性は
製品にはできるだけ傷を付けないを条件としました
なにせ元がマイクロエースなので
どうにもならないくらい手を加えたあげく失敗したとなると
二度とパーツが手に入らなくなるので

車体を解体してみると
構造的にはマイクロエースのボディマウントカプラーであるマイクロカプラーと同じ
車体に取り付けるアタッチメント部分は共通で
カプラーを抑える部分がスカートと一体化しています
この部分を中心にいじってみることにしました

まずやってみたのが台車マウントに変更
製品付属の台車マウントカプラーポケットにTNカプラーを取り付けてセットしてみましたが
長さが足りなくてボツ

それならばと台車マウント用TNカプラーに穴を開けたり真鍮線を通したりして
製品のアーノルトカプラーと同じ形にして製品のパーツと交換してみましたが
走らせてみたら根元からはずれてしまいました
これではダメです


マイクロカプラーを初購入
ネットで見た改造例の中で
マイクロカプラーに交換するというアイデアが出ていたので
だんなもやってみることにしました

マイクロカプラーなんて初めて買いますよ
どうせ誰も買うことなんてないだろうからどこにでも在庫があるだろうと思っていたら
意外と在庫がなくって四苦八苦・・・
意外と売れているのか再生産されてないだけなのか

さてマイクロカプラーへの交換は簡単
基本構造が同じなので
マイクロカプラーのカプラー部分を製品のそれと交換するだけ
マイクロカプラーはKATOカプラーとも連結できるのでそれなりにいい感じなんだけど
ちょっと短いかなあ


マイクロカプラーを自作
長さが足りないのをカバーするために
長さがちょうど良くなるようにマイクロカプラーを自作してみました

素材にしたのは鉄道コレクションの台車
これを削ったり穴を開けたりしてマイクロカプラーのパーツと同じような形にします

写真上の
右上が純正のマイクロカプラー
下が鉄コレの台車から作った自作部分
左上はそれに接続するカプラーポケット
これも鉄コレのパーツです
現物合わせで不要な部分を削りながら組み上げて完成

取り付けてみましたが
ちょっと出っ張りすぎです
とりあえずKATOカプラーでの曲線通過実験では
TOMIXのC280のS字カーブは問題なく通過しましたが
C243のS字では脱線するようです
ダメじゃん


さらに短縮
自作したマイクロカプラーでは
カプラーポケットが大きすぎてスカートに干渉するため
ボディマウントの特徴である首振りがほとんどありませんでした
そもそも出っ張りすぎているということもあり
カプラーポケットを短くしてスカート内に納めたらどうかということをやってみました

素材にしたのはやっぱり鉄道コレクションのパーツ
Nゲージ走行用パーツセットのTT−03に付属していたカプラースペーサーを活用します

カプラースペーサーを見ると1.5ミリくらいの隙間が空いています
これを活用しKATOカプラーが入るようにカプラースペーサーを加工し
またKATOカプラーもそれに合わせて根元を削るなどしてねじ込みます

写真上の
左が前回作った鉄コレのパーツにKATOカプラーを入れたもの
真ん中は初期の鉄道コレクションに入っていたカプラーポケットにKATOカプラーを加工してねじ込んだもの
この2つではカプラーが飛び出しすぎているので
右が今回新たに作ったもの
だいぶ短くなっています

さっそく取り付けてみたのが写真下
前回よりだいぶよくなったかな?

でも走行実験をしてみたら
やっぱりTOMIXのC243のS字カーブでは脱線する
まだちょっとカプラーポケットが長いみたい

これ以上短くする方法が思いつかないので
ここで作業が中断してしまいました


思い切って方向転換
良いアイデアが思いつかないまま数日が経ち
製品のボディマウント機能を利用するとうまくいかないようなので
思い切って方向転換をすることにしました

製品のボディマウントを諦め
KATOの電機を参考に手を加えていきます

製品に付属していた連結器カバータイプのスカートを改造
1.2ミリのプラ板をスカート下のスノープラウの形に切り出し
接着してしまいます
これとスカート上面とを垂直に一直線になるように1ミリの穴を開け
1ミリの真鍮線で貫きました

写真上が完成したもの
プラ板を黒く塗ったので分かりにくいかな?
金色の丸いところが真鍮線です
この縦に貫いた真鍮線に
KATO製電機に付属しているKATOカプラーを差し込みました
構造的にはKATO製電機のカプラー根元と同じですが
復元用のバネは付いてません

あとはカプラーを削ったりスペーサーを噛ませたりしてDE10のカプラーとの高さを調整

長さもまあまあって感じ

KATO電機に付属しているKATOカプラーって
交換パーツのKATOカプラーNよりもなぜか一回り大きく
シルフィードに取り付けたKATOカプラーもちょっと大柄
ナックルカプラーに変えるともっといい感じになるかもしれませんね
変えたいところではありますが
KATO電機用ナックルカプラーの在庫がありませんでした・・・


DE10のカプラー交換
相方のDE10も合わせてKATOカプラーに交換しました

マイクロエースのDE10はほぼ加工無しでKATOカプラーに交換できますが
それだと全然首を振らないので曲線通過に不安があります
なのでこちらも首を振るようにちょっと加工
KATOカプラーの根元をギリギリまで削り取ります
KATOカプラーの根元はふたつのパーツをつなぎ止める重要な部分ですので
不要な部分だけを慎重にかつバラけないところまで削り落としました
カプラー根元を縦方向にも削り落とすといいみたいです
これでカプラーポケットに余裕ができて首を振るようになります


走行実験
連結してみるとこんな感じです
高さがちょっと合ってないのはご愛敬

これでTOMIXのC243のS字カーブは問題なく通過
NMLCのモジュールでも連結がはずれることはなく
問題なしと判断できるかな?