競争社会
「勝ち組」「負け組」という言葉が最近流行っています
その言葉を露骨に証明するデータが先日ニュースになっていた

日本の貧困率は15.3%
世界ワースト5位

日本は先進国と呼ばれているのに貧困率が高いってどういうこと?
原因としては高齢化社会が進むと同時に
ニートやフリーターなどの収入のない(もしくは少ない)若年が増えているからだとか
それだけの人達を養えるだけの金があるから先進国なのか?
先進国の定義ってそんなんでいいの?

「勝ち組」「負け組」なんて言葉が生まれたのは
日本が競争社会になったという表れなのだろう
だがその影で「負け組」である貧困層が生まれているのもまた事実

競争社会は資本主義の産物です
だが最近の競争社会の勝ち組は資本主義の根本を忘れているような気がする
資本主義も主義である以上
よりよい社会を作り出すための主義であるはずだ
社会全体がよりよくなるための資本主義の役割とは
資本によって作られた社会のピラミッドにおいて
その上位にいる者が底辺を引き上げ
ピラミッド全体を上へ
よりよい社会へ上げていくことであるはずだ
最近はそれが忘れ去られ
「利益追求」のみが正義になっている気がする

「ノーブレス・オブリージ」って言葉知ってる?

資本主義は経済の急速な発展にたいへんな効果がある
誰もが金持ちになる可能性を秘め
チャンスは誰にでもやってくる
そしてそのチャンスを生かした者の資本はバブルのように膨らむ
これが資本主義の特徴であり
方法論的に正しいと感じてしまうのは止むをえないことだと思うが
資本主義の根本理念を忘れてしまえば
未来に大変な悪影響をおよぼすことは想像できるし
また誰もにあるはずのチャンスもいずれその数を減らしていくであろう
そうなれば誰もにチャンスが訪れるなどということはなくなり
資本を持つ者にだけ金が集まる未来がやってくるのは確実ではないだろうか?

旦那は「勝ち」とか「負け」とかにこだわらない
穏やかな世界で暮らしたい

050827