解散総選挙
郵政民営化法案が参議院で否決され
なのに賛成多数だった衆議院が解散総選挙されるという
意味不明な展開をみせています「小泉劇場」
せっかく賛成可決された衆議院議員の皆さん
可哀想に

それにしてもこれまで伝家の宝刀と呼ばれ
抜く権利はあるけど決して抜いてはいけない刀だった解散総選挙を
ずいぶんあっさり抜いたものだ
いや
権利があるんだからやってもかまわないんだけどね

国民の審判を仰ぐために
総選挙をするというのはもちろん悪い手段ではない
だがその影で60を越える法案が
全部まとめて廃案になったことを忘れてはならない
そのなかには少年法改正など
郵政民営化に負けず劣らず重要な法案もある
郵政民営化の審判として解散総選挙をするなら
それら他の法案をすべて審議してから
最後に郵政民営化を審議して
否決されたら解散総選挙という過程をとるべきだった

そして今回の選挙は「郵政民営化是か非か」にのみ焦点を当て
そのための選挙シフトを用意しているようである
否決された郵政民営化をどうしても成立させたいゆえの総選挙なのだから
それは当然と言えるのだろうが
その手法は間違っている
選挙で候補者を選ぶ材料として候補者自身が郵政民営化の話しかしなかったら
それ以外のことに関して無投票信任と同じことになってしまう
たとえば郵政民営化にの陰に隠れて戦争賛成の意見を持つ議員が
多数当選したとしたらそれはたいへん危険なことだ

郵政民営化の是非に関して国民の審判を仰ぎたいのだったら
国民投票法をまず成立させて
そのことに関してのみ国民に問うべきだったのだ
総選挙はもっと大きくこの国の将来を考えるためにやるべきことだ
たったひとつの法案を成立させるために総選挙をするという手法は
永田町的に言えば

「いかがなものか」

050821