景気
アベノミクスがひとまず成功し
株価は上昇
円安傾向がすすみ
輸出関連企業の決算がのきなみ上方修正と
経済はいい方向に進んでいるようである
だがその割には
社会全体で景気が良くなったという話は聞かない
逆に円安のおかげで輸入品の価格は上がり
重油価格の上昇で漁業などは出漁中止に追い込まれている

景気の善し悪しは多方面から見る必要があるので一概には言えないと思うが
ここまでのアベノミクスの取り組みは
本質的な景気向上には貢献していないと思っている
「国がこんなことをやるよ」
「日銀がなんかするよ」
と言っただけで為替や株価が動いただけの話で
過去の好景気の時のように戦争特需やイノベーションが発端ではないから
実質的な「景気が良い」にはなっていないのである
これではただのマネーゲームではないか
しかもそれを国が先導したと考えるならばこれは決していいことではない
だから一部の輸出関連企業や投資家だけが潤っていて
一般労働者には景気がいいという実感がない

G7で「これはデフレ脱却の施策」と説明し各国から了承されたとの報道もあるが
どちらかというと無視されただけではないだろうかと感じてしまう
景気が低迷し存在価値を失った日本経済が何をやっても世界にはたいして影響がないと・・・

株価が上がるのはいいことだ
企業の景気を図るいいものさしになるから景気は良くなっているのだろう
だがその株価上昇もまだ本当のものになっていないのが気になる
安倍政権発足から約半年
(戦争特需に代わる)多少の復興特需はあるだろうがイノベーションがあったわけではない
本当の意味での好景気ではない

以前も同じような状況があった
そしてリーマン・ショックが起きた
それを忘れてはならない

130526