郵政民営化は100点以上か?
小泉首相がタウンミーティングで
「道路公団民営化の評価を1とすれば
郵政民営化が実現すれば100点以上だ」
と発言したとか
本当にそうか?

最初の断っておく
現状の郵政が問題がないとは言わない
改善すべき点は多々ある
それを旦那は十分理解した上での発言である

「民間に経営を任せればサービスはもっと良くなる」
それもまたひとつの事実である
かつて民営化したJRは
サービスが良くなったと多くの人が認めるところであろう
だがその陰に隠れて全国の多くの地域で鉄路が廃止され
サービスの向上どころかサービス自体が無くなったところがたくさんあることを忘れてはならない

「税金の無駄遣いもなくなる」
そもそも郵政事業は税金使ってないし
破綻した銀行に兆を超える税金をつぎ込んで再生させるのは無駄じゃないのか?

小泉首相の狙いは世界最大の貯蓄量を誇る郵便貯金にある
銀行の預金はこれを企業に貸し付けることで運用し
預金に利子を付けるのだが
郵便貯金はこれをを企業にではなく国に貸し出すことで運用し
貯金に利子を付けるシステムである
これを民営化し企業への貸し付けを可能にすることで
郵便貯金にある膨大な資金を民間に流し
景気の活性化を図る
そんなことを考えているようだ

だがそれはたった一回きりの爆弾でしかないのではないだろうか?
大量の資金を民間に流すことで景気は活性化する
これは確かであるし、今回の不景気は上向くかもしれない
では再び景気が悪くなったときはどうする?
景気は上下するものだから再び景気が悪くなるのは間違いのないことで
その時はもう郵便貯金はない
同じ方法は使えない
一回きりしか使えない方法が構造的な改革と言えるのか?

「郵政民営化は将来、誰も想像しなかったことをやり遂げたと言われるだろう」
自衛隊イラク派遣も含め
たしかに誰も想像しなかったことをしたと言われるかも知れない
50年後
「あのときの総理大臣があれをやらなければ
日本はこんなにはならなかった」


040229